イチジクの仕立て・剪定のポイント
2025.12.20更新
皆さん、こんにちは!加須市の植木屋、中島造園の中島です。
今回はイチジクの剪定についてのお話です。
まずイチジクの剪定時期ですが
主に休眠期にあたる12月から2月末までの
冬の間が適期となります。
この時期はイチジクの成長が
一時的に停止しているため
剪定によるダメージを
最小限に抑えることができます。
また葉が落ちているため
樹形が分かりやすく
どの枝を剪定すべきか判断しやすいという
メリットもあります。
次にイチジクの主な仕立て方についてお話します。
イチジクには
主に以下の2つの仕立て方があります。
「杯仕立て」は
イチジクの自然な状態に近い仕立て方で
骨格となる枝を3、4本選んで
杯のような形に広げます。
枝を外側へ広げることで
樹形の奥まで風が通り
日当たりも良くなるため
病害中の発生を抑え
果実が均一に熟すメリットがあります。
ただし枝が広がりすぎると樹形が崩れたり
収穫が難しくなってしまうことがあります。
次に「一文字仕立て」です。
スペースが限られている場合や
管理のしやすさを重視する場合に適しています。
どちらの仕立て方を選ぶかは
植える場所の広さや育てたい木の形状
好みに合わせて選ぶのがおすすめです。
次に品種別の剪定方法です。
イチジクの剪定方法は
実がなる時期によって
以下の3つに分けられます。
初めは夏果です。
2年目の枝に実がなる品種です。
剪定では枝1本につき
5~8個の花芽を残して先端を切り落とし
混み合った枝や枯れた枝もカットします。
次に秋果です。
新しく伸びる緑色の枝
1年目の枝に実がなる品種です。
古い枝から出る芽を
2、3個残してその先を切り落とし
新しい枝にエネルギーが行くようにします。
また伸びすぎた枝や
混み合った枝も剪定して
全体のバランスを整えます。
次に夏秋兼用果です。
夏と秋の両方に実がなる品種で
夏果剪定と秋果剪定を並行して行います。
夏果のために2年枝に2、3個の花芽を残し
秋果のために1年枝を2、3本残します。
次に剪定のポイントと注意点として
植え付け後の管理ですが
植えてから2、3年の苗木の段階では
剪定ではなく
仕立てという作業を行います。
最初の1年目は太い枝を4本残し
50センチ程度にカットします。
次に2年目は残した枝の先端を40センチ程度に整え
3年目には約30本程の枝を残して間引きます。
次に枝の色で判断をします。
剪定する際は次のシーズンに実を付ける
2年目の枝を剪定します。
1年目の枝は緑色、2年目の枝は茶色と色が異なるので
これを参考に剪定をする枝を判断できます。
次のポイントは花芽を切りすぎないことです。
イチジクは品種によって剪定方法が異なり
誤って花芽をすべて切ってしまうと
翌シーズンに実が付かないことがあります。
剪定前には
どの枝が果実を実らせるかを確認して
計画的に剪定しましょう。
次のポイントはリフレッシュ剪定です。
毎年主となる枝を
新しい枝と入れ替えることで
品質の良い果実を収穫できます。
以上が簡単ではありますが
イチジクの剪定についてお話しました。
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